今治城への吟行会
2007.7.7トリプルセブンの七夕の日、NBKは、今治城へ吟行に出かけました。
なぜか、NBKの活動の日はお天気に恵まれません。が、
みんな一生懸命俳句と短歌を考え、なんと今治城で3時間も過ごしたのでした。
今治城で、こんなに時間がつぶせるなんて・・・。感動です。
今日の天気と今治城では、夏の季語に出会うことは難しかったのですが、
よく考えたいい句ができました。今治城の天守閣は、360度パノラマ風景。
天気が良ければさぞかし感動も大きかったことでしょう。残念!!
兼題「雨」
雨滴り(しだり)鳥居の下で城見上げ 奈
梅雨に入り光る瓦や今治城 玲
梅雨空に鳩が飛び立つ天守閣 昌
木の葉から小雨したたりかわづ鳴く 安
鳥たちがお城の下で雨やどり 曽
梅雨時に静かにたたずむ狛犬(こまいぬ)よ 雅
梅雨の中小雨が降って雨やどり あ
梅雨だけどひときわ目立つ今治城 恵
五月雨の小さき雫(しずく)に濡れる服 浩
夏天(かてん)から雨降りそそぎダム潤沢 健
梅雨入りやそれでも人を待つ狛犬(こまいぬ) 麗
梅雨の中空見上げれば鳥一羽 古
天守閣見上ぐるほどや夏の雨 優
天守閣の展望台で一句
天守閣クーラー無くても快適だ 曽
曇り空海の向こうはかすんでる 恵
梅雨晴れをまだかまだかと嘆く城 昌
展望台ぼやけて見える海と島 あ
天守閣ちらほら見える青葉かな 玲
天守閣霧もやの中堂々と 麗
風涼しお城とともに生きる町 奈
梅雨の中傘二つ持ち天守閣 古
上からの海の景色に感化され 健
梅雨の日に先生こける城の中 雅
梅雨の中五七五に悩まされ 浩
夏忘る風と汽笛の天守閣 優
天守閣の展望台で短歌を一首
城下町下に見下ろしふと思う私の小ささ心の狭さ(せまさ) 玲
城からの見える景色は大きくて僕の心は小さく見える 曽
今治城晴れたら見える市街地も今日は見えない城下の営み 昌
展望台江戸思わせる城下町城主も見たか瀬戸の流れを 麗
梅雨晴れの天守閣にて我思う昔と変わらぬ城のある町 奈
せっかくのきれいな青空雲隠れ天守から見る不機嫌な顔 浩
海思い泳ぎたくなる昼下がり今治城で風を楽しむ 健
展望台景色絶景のはずなのに雨で遠くが見えず残念 恵
高虎が何を思って建てたのか僕にはそれがわかる気がする 雅
雨降りて絶景見えず気を落とす今度来るとき晴れるとよろし 安
雨の中負けることなく建つ城は人を引きつけ変わらずにある 古
四百年歴史見つめた天守閣あのしまなみに橋かかるとは 優
おまけページもあります! → 「雨の季語」