俳句大会
Nihon Bunka Kenkyukai
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今治城 ディベート俳句会!
今回の俳句会は、「俳句甲子園」を真似て、ディベート俳句会を行いました。
初めてのことなので、深まりがあったかどうかはわかりませんが、
結構楽しく盛り上がれました。でも、図書館でやったのに、大笑いをしたため、
静かに学習したり、読書したりしていた生徒の邪魔になってしまいました。
ごめんなさい。次からは、場所を考えたいと思います。でも図書館は、
クーラーが利いていて気持ちいいんだよなあ
ディベート俳句決定
今回は、兼題「雨」、天守閣からの一句、各自一句ずつ詠んだので、どちらでもよかったのですが、
台風も近づいているし、「雨」の俳句でディベートすることにしました.
 

三人ずつのチームをくじ引きで決定しました。

 

「竹チーム」・・・浩・麗・雅  ×  「松チーム」・・・曽・安・昌

 

なぜ「竹チーム」かは秘密です。なぜ「松チーム」かというと、相手が「竹」だからです。昔から、松の相手は竹と決まっていました。今でも北条の小学校は、「松組」「竹組」です
チーム決定
ゲーム開始(3分間)

 ----------------- 先鋒戦、開始! ------------------------- 

  五月雨の 小さき雫に 濡れる服   浩

() この句は、誰でもすぐに情景が目に浮かぶと思います。傘をささなくても大丈夫なくらいのしとしと雨に、いつの間にか服が濡れていたという発見を詠みました。

 

() 雨、雫、濡れる、と水関係の言葉が多くて、くどい気がします。

 

()じゃあ、どう変えればいいんですか。(けんか腰!)

 

() そんな怖い顔しなくても・・・。僕は濡れるのが嫌いなだけなんです・・・(大笑)

 

() 三つの言葉とも水関係って言うのはあってるけど、そういう関係のある言葉を並べることを「縁語」って言うのよ。だから、梅雨のイメージがふくらんでいいんじゃない!?

 

() じゃあ、今は七月だから「さつきあめ」は良くないと思います。

 

() それは「さみだれ」って読んで、陰暦(いんれき)の五月頃の雨だから、梅雨のことなのよ。

 

() 今日は知らないことが、たくさんわかりました。(大笑)

<後方 松チーム>

鳥たちが お城の下で  雨やどり    曽

() お城の下で雨宿りしている鳥たちの、幸せそうな気分を詠みました。

   とても素敵な句です。(自画自賛)

 

() 鳥たちは集まっているんですか。(またまた、けんか腰!)

 

() 集まっているとか、何羽いるとかは問題じゃなくて、雨宿りしているように見える感覚が大切なんじゃないかな。

 

() そう、その感覚です!!(笑)

 

() なんか、ただ説明しただけで、広がりがないのよね。季語もないし・・・。

  (そうだ、そうだ!笑)

 

() 僕の俳句に季語はいりません。自由律俳句です。もちろん、僕自身も自由です。

  (大笑)

 

() シンプルすぎて深みがないね。季語がないから、さらに深まらないよ

<判定>(審判は3人)

 

 竹チーム  3  ―  0  松チーム  竹チーム1勝

<先行 竹チーム>

 ----------------- 次鋒、開始! ------------------------- 

梅雨入りや それでも人を 待つ狛犬(こまいぬ) 

() まず目に入ったものが狛犬でした。狛犬は、私たちを出迎えてくれました。

   雨でも待ってくれていたのです。

 

() 狛犬がどこにいるのかイメージがわきません。

 

() 狛犬は、神社以外どこにいるんだよ。お城は神社と一緒だっただろ!

  (やはり、けんか腰。浩以外は笑)

 

() 梅雨入りと狛犬との関連がないのではないですか。それに、梅雨にするのなら

   「静かに人を待つ」の方がいいんじゃないですか?

 

() すみません、曽君と違って無理矢理季語を入れようとしたので・・・。(泣)

   でも、それは「取り合わせ」って言って、関連のない言葉同士が想像力を

   生むんじゃない?

 

() でも、それじゃあ、梅雨でなくても「炎天下」でも「大雪や」でも

   よかったんですよね。つまり、季語が動きますね。

 

() 梅雨だからこそ、雨に濡れて苦しくても、静かに待っているという雰囲気が

   出るんですよ。だから、「それでも」という言葉であり、「梅雨」なんですよ。

 

() 「や」という切れ字を使っていますね。切れ字のあるところに感動があるのだから、

   この句の主題から言うと「狛犬や」の方がいいんじゃないですか。

 

() それは、私もそう思っていたんですけど、先生が、「や」は初句に持ってきた方が

   いいって、変なアドバイスするから・・・。  (また泣) (全員大笑)

<先行 竹チーム>

<後方 松チーム>

「木の葉から小雨したたりかわづ鳴く」    安

() 雨を見ながら、その時思いついた情景を詠みました。

 

() 普通すぎて深みがないなあ。

 

() 「シンプル イズ ベスト!(単純が一番)」。

   一枚の絵が描けるような、いい句です。

 

() 「小雨したたる」はどうでしょう。小雨ならしたたりませんよね。

 

() そう、そう。それに、小雨って「シャーッ」って降る感じよね。

 

() 「雨粒」くらいにすれば良かったのかもしれないけど、「かわづ」が、

   小雨を喜んでいる様子はよく出ていますよ。(フ〜ン、なるほど)

 

() そういえば、蛙はいなかったぞ。嘘をついているじゃないか。(笑)

 

() いいんだよ。グリーンダヨ。想像力が俳句だよ。(大笑

<判定>(審判は3人)

 

 竹チーム  3  ―  0  松チーム  竹チーム2勝

 ----------------- 大将、開始! ------------------------- 

<先行 竹チーム>

 梅雨時に 静かにたたずむ 狛犬よ     雅

() ただ狛犬が、待っています。何も言いません。梅雨の静けさに、狛犬の静けさ。

    静けさがいっそう深まるのです。

 

() 「たたずむ」はわかりにくいですよね。

 

() それは、君だけだろう。頭を使ってよく考えろよ。

  (相変わらず、けんか腰!みんな大笑)

 

() 梅雨時は何にでも言い換えられるよ。

 

() 梅雨時は、雨以外何もない。だから静かだ。狛犬だ・・・。

   この言葉以外ありません。

 

() 麗さんと、俳句がかなりかぶってますね。(笑)

 

() 雨は静けさよりも、うっとうしさの方が強くなるからこの句には、

  「雪の中」くらいの方があってるような気がするよ。(フ〜ン、なるほど)

 

() では、冬にもう一回詠もう。(大笑)

 

 

<後方 松チーム>

 梅雨空に 鳩が飛び立つ 天守閣    昌

() 天守閣から元気良く飛び立っていく鳩をイメージしました。

 

() 鳩は大空に飛び立っていくのではないでしょうか。梅雨空に飛び立っていくのは

   無理があります。

 

() 鳩は、雨の当たらないところまで飛び立っていったんだと思います。

 

() 雨が当たらない梅雨空なんてあるわけないだろ!!

  (いつまでも、けんか腰!みんな笑)

 

() そう、それに今、天守閣の屋根の下にいて濡れていないのに、

   なぜ飛んでいくんでしょうか。

 

() 現実の鳥の様子は関係ないんですよね。ザーッと降る梅雨ではないんです。

   静かに降る梅雨なんです。

  だから、そんな梅雨空に負けないぞという気持ちとか、むしろ鳩が雨を

   楽しんでいる様子とか、いろいろ想像がふくらみそうです。

   鳥が、鳩っていうところも、平和の象徴だし、明るいイメージを与えますよね。

   (フ〜ン、なるほど)

 

 

<判定>(審判は3人)

 

竹チーム  0  ―  3  松チーム   竹チーム2勝1敗

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