光降り 残り少なき 葉にしずく 大
冷たい手 枯葉集めて たき火かな 恵
眠れねえ 除夜の鐘聞き 眠れねえ 太
木枯らしや 夕暮れ時が 身にしみて 奈
霜降りて しっとり包まれ 法華寺(ほっけいじ) 麗
法華寺や 寒さしみ入る 冬木立 菜
灯籠の 向こうに見える 雪景色 昌
暮れ早し 山寺照らす 灯が入る 浩
鳥たちが 実ったみかんを 食い荒らす 健
山寺の 石段険し 紅葉散る 優
山寺で 手荒れ気にしつ 祈りけり 雅
山門で ふと下見ると 落ち葉かな 中
山寺で 今年を想う 年の瀬に 淳
山寺で ふと立ち止まる 年の暮れ 安
冬紅葉 観音様と 和の心 奈
枯葉散り もの淋しさの 山景色 浩
息白し 赤い手合わせ 感謝する 大
クリスマス 仏様にも プレゼント 恵
北風と 険しい顔の 脇侍(わきじ)かな 太
冬の暮れ 長き歴史に 名を刻み 奈
時を超え 仏見守る 冬景色 麗
寒い日も 優しく笑う 仏様 菜
初雪を 見ることの無き 仏様 昌
仏様 寒気を飛ばす 温情心 浩
肌寒い 空気がゆるむ 開扉かな 健
冬の日や 穏やかな顔の 仏様 優
正座して 説法を聞く 冬の暮れ 優