鈍
川
温
泉
郷
吟
行
会
山の湯の町での一句
山道を登り登りて山小屋へ そよ風の中長いすに寝る 裕
眠くなる新緑の山風の音 川のせせらぎウグイスの声 浩
せせらぎに耳を澄まして走り行き 心躍らし春を楽しむ 雅
さわやかな仲間自転車山の道 自然の美味しい町に着きけり 優
ウグイスに桜に川の冷たさに 春大自然の気持ち良いこと 健
休日に仲間と走る春道の 川のせせらぎ気分いやされ 奈
雲間から森林の道差す光 笑顔あふれる光の芸術 昌
森林の眠りを誘う春の風 裕
情景は浮かびやすいけど、なんだかありきたりで広がらないなあ。
「春の風」はいろいろな言葉に返られそうじゃない?(雅)
季語が動きそう。春でも秋でもよさそうね。
でも、「森林の眠りを誘う」は、言葉がヒットしてると思います。(淳)
うん、うん。とても気持ちよさそうだね。(奈)
自分も眠かったんじゃないの。(浩)・・・・(笑)
せせらぎに春の行方を尋ねけり 奈
春の行方がわかりにくいかな。鈍川温泉にいった人ならわかると思うんだけど・・・。(奈)
う〜ん、あそこって「せせらぎ」かなあ。違う気がする。(玲)
いいや、まちがいなく「せせらぎ」でした。(行った人全員でつっこみ)。
水面に名残惜しむや山桜 奈
切れ字の「や」が効いている。
春が去ろうとしていることへの作者の感動が表れているね。
山桜の美しさにひとめぼれだなあ。(雅)
全体の情景にまとまりがあって、美しさだけでなく、哀しみも感じられる秀句です。(浩)
明るくていいです。(我)・・・(「初めて発言してそれだけかい!!」笑)
川の中に花びらが落ちていて今にも散り終えようとしている山桜の情景が
目に浮かんできました。(淳)
川うらら行く先々にいやしあり 雅
俳句会を開くに当たり、作者名を伏せた投票用紙に職員室にいた先生や、
部活動をしていた生徒等、20人の人に投票してもらいました。
投票してくださったみなさん、ありがとうございました。
すべての俳句に票が入っていたので、とてもうれしく感じました。
もちろん誰が作ったのか伏せたまま、批評会も行いました。
楽しく盛り上がれましたが、今日の「いじり」俳句では、もう少しでバトルになりそうでしたね・・・。
でも、今回は出来が良かったと思います。短歌も良くできていますよ。
では、今日の俳句でいじってみたい俳句はありましたか。(折)
はい!!(すぐさま、元気よく)私はこの俳句にどうしても言いたい。
「道端で見つけた春色自分色」なんですかこれは・・・。
色がかぶっていて語呂が悪いし、イメージもわきません。
俳句は十七文字しかないのだから、同じ言葉が二つもあったら、
心が伝わらなくなってしまいます。(玲)
春色が自分色って、何を言ってるのかよくわからん。
中途半端な表現だし、自分色という言葉ですべてが台無しになっている。(雅)
いやいや、作者もけっこう困って春のいろんなイメージに迷いながら、
自分の色と詠んでしまったんじゃないかなあ。(浩)・・・・(泣きそうに)
う〜ん。私もイメージがわかない。(淳)
第一、自分を見つけたところが道端ってなんや。
メチャ安っぽいじゃないか。石ころレベルや。どんだけ安いんや。
しかも自分が簡単に見つかってるじゃないか。(雅)
さてさて、みなさんイジリきったところで、そろそろ作者を発表します。
作者は、・・・・・・・浩君です。(折)
ウオーッ!!貴様ら〜!!(浩)・・・・・(みんな大笑い)
(ただひとりだけ、真っ先にいじった玲さんが、青い顔をして・・・・、)
(みなさん大笑いでしたが、玲さん、人間によっていじったりいじらなかったりする方が
間違っていますよ。あなたの今回のイジリは正しいイジリでした。)
春風がふわりと動き木がしなる 裕