夏風よ張り切りすぎだ休んでな 雅
軒先にツバメ舞い込み羽休め 大
休日に人混みかき分け海水浴 玲
休日に山に登って汗が出る 恵
休日に鳥の鳴き声いやしの音(ね) 古
今日だけはみんなでいっしょの休みの日 曽
葉桜の下で毛虫と一休み 麗
羽休め海の上舞う夏燕 奈
休暇村「瀬戸内東予」吟行会
おまけ(ある少年の行動)
山登る疲れてしまい一休み 中
休日や潮風の山汗流す 彰
万緑や芝生の上で一休み 浩
今回は、国民休暇村「瀬戸内東予」で吟行会を行いました。
今の季節は初夏。
山一杯の緑にどうしても「若葉」「青葉」「新緑」を季語として、
俳句をイメージした人が多かったようです。まだまだ始めたばかりです。
季語がなかったり、季語が一句の中にたくさんあったり、
字数がそろわなかったり、いろいろですが、私たちの目標は
楽しく俳句に親しむですから、どうってことありません。
「お〜い!お茶」で募集している俳句は、季語なんて関係ありません。
日常の一コマを五七五で表現する「新俳句」というものですよ。
さて、今回の兼題は休暇村ですから、「休」にしました。
丘の上友と笑って空見上げ
昼寝時緑のざわめき子守歌 麗
耳澄まし木陰の中に四十雀
海原に青く染まらぬ白鷺や 奈
汗かいた俳句作って山登り
休日はクーラーかけて涼しいな 中
涼しげに海原を見る休みかな
休日や杉の木揺らす夏の風 彰
涼しげな暑さのオアシス木下闇(こしたやみ)
和やかに静かに歌う時鳥 浩
睡蓮の花に寄り行く皆の鼻
水面に映らぬほどのイトトンボ 大
新緑の森を行く行く小鳥たち
風吹きて汗ばむ肌をなでていく 玲
万緑の木々がたくさん茂ってる
ひらひらと金魚がゆっくり泳いでる 恵
人知れず山に在るべしホトトギス 古
海を見て心安らぎ優しさUP 曽
兼題(「休」)
蛇見つけ笑顔で走る中学生 玲
休みの日無邪気に遊ぶ中学生 古
万緑や棒振り回し遊ぶ彼 奈
若人が万緑の中ばかさわぎ 雅
休みの日山に登っておなかすく 部(本人)
その少年は、初めから怪しい雰囲気を醸(かも)し出していました。
なんと、キティちゃんとハム太郎のベルのついた子供用の自転車に乗って現れたのです。
もちろん通学用のヘルメットをかぶって。
片道7kmの距離を10人あまりの中学生に遅れないよう子供用の自転車を
吹っ飛ばしていました。なぜそんな自転車に乗っていたのかは今でも謎のままです。
山登りが始まってからも彼のテンションは上がりっぱなしでした。
大きな枝を何本も引きずりながら歩く。杖のような刀のような不思議な道具を枝で
作り始める。その杖を持って蛇を追いかけ回したり、大きな桜の木に剣道の試合を
申し込んだり、挙げ句の果てにある友人は、彼に影響されたのか芝生の坂を横になって
転げ始めました。
彼の行くところ歓声と笑い声が絶えず、友は集まってきましたが、
確実に鳥は逃げていきました。